“あの頃”を聴く

Vol−3

松 山 千 春

 松山千春の歌をライブで聴いたのは6年前の秋であった。それま
でなかなかチケットが手に入らなかった。やっと念願がかなったの
コンサートなので仕事もそこそこに1時間も前に会場に入った。
 
 初めて彼の歌に出会ったのは、記憶に間違いがなければ、長男が
アリスのファンで「冬の稲妻」や「遠くで汽笛を聞きながら」の合
い間にかけていた彼の「旅立ち」や「季節の中で」等初期の曲だっ
たような気がする。
 その時は、きれいな高音でよくのびる声のシンガーソングライタ
ーで、若者らしい良い曲だなあと思った程度だった。

 中島みゆきと同じ北海道出身で、彼女と同じようにあまりTVに
出演しないというくらいしか知らずにいたが、「ひとりじめ」「恋」
「残照」をFMで聴いた時(多分40歳を少し過ぎた頃ではなかった
か)中島みゆきに驚いた時と同じように“掘出しモノ”を見つけた時
の悦びを感じた、ことを思い出す。何も自分が掘り起こしたわけでも
なく単に知らなかった、見逃していたにすぎないのに。

 彼のコンサートでのトークはユーモアもあるが毒舌で、喋り方も谷
村信司やさだまさしのようなソフトで上品?さはないが、根底に流れ
る人(特に女性や子供などの弱者)に対するやさしさと思いやりと照
れがファンにはこたえられないのであろう。

「ひとりじめ
♪♪バカを承知で ついていくわと 
 笑うお前を  今夜はひとりじめ♪♪   

「あなたへの愛」
♪♪この部屋を出てゆこう  ドアにもたれて泣くだけ泣いたら 
 思いでは 何ひとつ  もちだしたくはない♪♪

「残照」
♪♪ささやかだから愛しくて  ささやかだから大好きで
  笑うことが 泣くことが  悩むことが 生きることが♪♪
 
これらのサビのフレーズは詩もメロディーもやさしさにあふれ、
彼の訴えるような歌唱とのびのある高音に心惹かれる。
 
それだけではない。

「凡庸」
  ♪♪ すべて大切な私の人生  いつも歩いた私なりの日々よ
      言葉にするほど幸せでなく  涙にするほど不幸でもない♪♪ 
 

「生命」
♪♪この子の人生を  見届けられるなら
   最後まで見守って 上げたいと思うね

  頬寄せて 頬寄せて どうかすこやかな
  毎日を 毎日を 与えてくださいね ♪♪

  この曲を聴く度に、クラシックギターのやさしく、包み込むような音色をバックにした彼の
 ささやくような歌声が「つらい出来事であっても忘れるな」と言ってるように私の心に沁みて
 くる。
  「幸せ」は吉田拓郎の曲と言ってもいいほど彼には珍しい曲風である。これは是非ライブで
 聴いてみたい。
 
 この感動をもう一度と、今年の2月福山市での彼のコンサートに私と次長のMと電話・ネットと
 あらゆる手段で申し込んだが直ぐに完売でダメだった。
 やはりファンクラブに入会しようか・・・・・・・。

                                  

  



     好きな曲 BEST10


 1. あなたへの愛
 2. ひとりじめ
 3. 私を見つめて
 4. 残照
 5. 生命
 6. 凡庸
 7. 燃える日々
 8. 人生の空から
 9. 幸せ
10. 恋