□ アンヘル・ロメロ&村冶佳織ギター・コンサート


待ちに待ったその日が来た。予約してやっとチケットを手に入れ
この日を楽しみにしていた。
会場の大阪フェスティバルホールは高校の時から「労音」コンサ
ート会場として馴染んだホールである。
この会場に来た最後のコンサートは、確か布施明だったような気
がする。時間があったので例によって付近のタウンウォッチングす
る。昔勤めていた事務所もこの付近だったがすっり景色が変わって
いた。ただ中ノ島の大阪市役所や府立図書館等の周りは昔の名残が
感じられる。あいにくリフォーム工事中で図書館には入れなかった。
一浪していた頃、予備校の帰りにスケッチしていたのもこのあた
りで懐かしい。今でも絵になる建物は沢山あるが、高速道路の高架
が邪魔である。食事を済ませ開演30分前にホールに入る。
四分六で女性の方が多い。
朱色の絨毯が敷かれた階段は昔のままのような気がするが・・・・。
開演前のざわめきがこれから始まるコンサートへの期待を高めてく
れ何ともいえない良い時間である。
PROGRAM
■「夢の縁へ」 武満徹作曲 ギター:村冶佳織
■「アランフェス協奏曲」 ロドリーゴ ギター:アンヘル・ロメロ
■「闘牛士の祈り」 トゥリーナ 演奏:大阪センチュリー交響楽団
■「マドリガル協奏曲」 ロドリーゴ ギター:アンヘル・ロメロ
村冶佳織
このコンサートではホアキン・ロドリーゴのアランフェス協奏曲を生で聴くのが目的で
ある。この曲は1939年に完成した「ギター協奏曲」の代名詞というべきポピュラーな曲で
ある。この曲は、ギターが好きで自分でも演奏していた私の義弟がレコードを貸しくれ、
聴いたのが最初である。
私も下手の横好きでギターを弾いてはいたがこの曲は知らなかったので、その時の感動
は今でも忘れない。彼が健在であれば一緒に聴けたのに・・・・・・。
3楽章で構成されているが、第2楽章(アダージョ)の比類なきロマンティックなメロディ
は、この作品の顔になっている。MJQやマイルス・デイビス等のジャズにアレンジして
演奏しているのも、その旋律の素晴らしさに意欲をそそられるのであろうか。
マドリガル協奏曲は、10の小さな曲が連ねられた組曲のような構成をしている。スペイン
の聖歌や、牧歌的な情景の旋律、軽快な民俗舞曲等を散りばめた盛りだくさんで<五目ご飯
かパエリア?>のような曲で、初めて聴いたが、2人の息がぴたりと合った良い演奏だった。
どちらかといえば、アンヘル・ロメロ氏が繊細な音色を醸し出し、女性の村冶佳織さん
の方が男っぽくて力強いのに少し意外だった。
また、オーケストラ演奏の時、時折アンヘル・ロメロさんが村冶佳織さんをいたわるよ
うに微笑む姿は、まるで親娘のようで微笑ましかった。
最終の新幹線で帰らなければいけないので、アンコール曲が聴けるかどうか心配だった
が何とか聴け、猛ダッシュで地下鉄にとび乗り新大阪発の最終ひかりに間に合った。
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