□ 繁盛工務店を創ろう! 〜工務店へのエール〜
前略、随分ご無沙汰しています。お元気ですか?この前あなたに住宅の施工を
お願いしたのは5年前ですね。本当に月日の経つのは早いものですね。
その後、私も体調を崩したり、経営コンサルティングの仕事が忙しくなって、
段々とお会いする機会も少なく、ついつい疎遠になってしまいました。
経営環境もあの当時より更に厳しくなりましたね。又合併して建設業界の状況
も随分と変わりましたね。私どもの業界も、建設業界ほどではありませんが競合
も激しく淘汰の時代真っ只中ですが、弊社もこの環境の中で皆さんのお陰で民間
の工事の受注が増えて何とか帳尻を合わせられる状態は維持できております。
本当にありがたいことです。
最近は、県内を中心に各地の建設業者の経営革新に関するコンサルティングの
要請が多く、現在も数社の経営計画のお手伝いをしています。
お伺いする企業もこの厳しい経営環境を何とか乗り越えて生き残ろうとする経
営者の方々の必死な気持ちがこちらまで伝わってついついオーバーワークになり
がちです。でも企業の再生がうまくいったり、経営の舵取りが徐々にでも順調に
進捗する時は、この仕事をして良かったと思います。やはり、私の中に土建屋の
息子としてのDNAが潜んでいるのでしょうか?
設計の仕事も、週に2〜3日は出来ますのでそんなにフラストレーションも起
きません。起きないどころか、経営のドロドロした世界から創作の世界にかえる
と一段と設計の仕事がいとしく思えてならない時もあります。スズメ百までの例
えどおり好きなんですかね。40年以上もやって未だに飽きず、それどころか益々
好きになれる仕事なんてそんなにないですよね。
そうそう、今年は住宅の仕事を又ご一緒に出来るかもしれません。
今から楽しみです。
話は変わりますがもう少ししたらご子息が代表者に就任ですか。
あなたが2代目として好きな建築施工の道を継ぎ、あなたのご子息もあなたの
後姿を見て3代目を継ごうとしていらっしゃるのは<ものづくり>の魅力がそう
させるのでしょうか。
しかし、現在、S町もハウスメーカーの低価格攻勢が激しくて苦戦を強いられ
ていらっしゃると思いますが、いかがですか。
公共工事の減少もこたえるでしょうね。
今年度は、合併に伴う特例債に伴う工事が少し出るでしょうが受注できるとい
いですね。しかし、住宅について言えば、ユーザーのニーズが益々多様化・個性
化・高度化していますから、それに対応するのは容易なことではありませんね。
しかし、あなたのお店ほどの老舗としての実績と技術があれば十分ハウスメー
カーと対等に、いやそれ以上に勝負できると思います。
勿論、当分はご子息にしてもあなたの後ろ盾が必要でしょうが・・・・・・。
でも、あなたが経営経営していた時代とご子息が経営者としてスタートする現
在は、取り巻く経営環境も大きく変化していますし、何より地域のユーザーのニ
ーズにどう対応するかが重要なので、これまでと少し違う角度から経営戦略、営
業手法に取組む必要があるかもしれませんね。それもS町という地域性を考慮した
戦略が・・・・・・・・。
賢明なあなたのことですから、既にお気づきなところも多々あろうかとは思い
ますが、これまで建設業を対象にした経営コンサルタントとしての経験から学ん
だこと(手法)を少しご紹介してご子息の経営に少しでもヒントになればと思い、
経営改革の小冊子を添えてこうして筆を執った次第です。この小冊子は、あなた
の会社を対象にした経営計画ですから、必ずしもすべての工務店にピタリと当て
はまる内容ではありません。しかし、参考にはなると思いますので、ご覧になり
たい方には紹介してあげてください。
ご子息もこれまで私の経営セミナーに何度も参加されていらっしゃるので重複
するところもありましょう。また、経験豊富なあなたからみれば“釈迦に説法”
のところもあるかもしれませんが、もう一度あなたのお店の再スタートだと思っ
て読んでみてください。多少お気を悪くされるヶ所もあるかもしれませんが、お
許しください。そして「なるほど!」とお感じになったら直ぐに計画して行動に
移してみてください。手順よく社員全員で頑張れば、再度以前のような「繁盛工
務店」になれるんだと信じて実行してみてください。今度一緒に仕事をする日を楽
しみにしています。ご子息によろしくお伝え下さい。 ご検討をお祈りいたします。
プロローグ
