成功する人たちの起業術
「はじめの一歩を踏み出そう」
著者/マイケル・E・ガーバー
原田喜浩 訳
発行/兜カ化社世界 ¥1.400+税
近年、各地で「創業塾」「起業塾」が開催されて多くの起業家が誕生していますが、本書はこれからスモールビジネスを始めようとする方、あるいは、すでに工務店、飲食店などを経営されている方等にオススメの一冊です。
本書は、1986年に初版が発行されて以来全世界で百万部を超える売上実績のベストセラーでビジネス書の第一位に選ばれたこともある。スモールビジネスの現場に精通した著者が、経営者のサラと経営について話し合う会話の中に様々な問題点と同時に解決策が示されており、経営書が苦手という人でもとても読みやすくなっています。
「事業を立ち上げようとする人は、みんな<起業家><管理者><職人>という三つの人格を持っており、事業の成長と共にバランスよく調和されたときに最高の事業結果が得られるのであるが、大概は「職人」の視点しか持たないために失敗に終わるケースが多くそのプロセスを明快に説明しています。
工務店や飲食店、パン・ケーキ屋などのスモールビジネス業界に多く見られる<職人>タイプの経営者にとっては、<職人の視点>からスモールビジネスが失敗する原因とそこからの脱出法を説いたところが参考になると思います。本書が最も伝えたいメッセージは、訳者のあとがきでも述べているように「経営者が現場にいなくても、収益の上がる仕組みをつくろう」である。そのためには、後半に書かれている「成功する七つのステップ」を<日々の仕事で実践すること>であり、何よりもその前に「会社を変えたいと思うなら先ずあなたが変わらなければならない。」と述べています。
スモールビジネスだけでなくビッグビジネスにおいても経営革新をするには経営者が自ら変り、そして実践しなければならないということで、経営コンサルティング活動をしていると同感するところが多くみられます。
本書は、起業家に向けた書ではあるが、むしろ第2創業を目指す経営者、経営革新計画を策定・立案しようとしている経営者、あるいは著者と同業の経営コンサルタントに多くのヒントを与えてくれると思います。