昨年の秋に公演された「中島みゆき コンサートツアー2007」の様子が収録された
DVDがついに発売された。コンサートツアーがDVD化されたのは彼女としては初めて
だそうだ。これまでコンサートに行きたいと思いながらチケットが入手出来なかった私
とすれば待ちに待ったアルバムである。2ヶ月も前から予約してやっと今日届いた。

 はやる心を抑えてデッキに挿入。オープニング。イントロが流れ始めると赤いロング
ドレスの裾を軽くもってステージに登場。「御機嫌如何」を歌いながら観客に挨拶をす
る優雅な立ち振る舞い。♪御機嫌如何ですか 私は相変わらずです  御機嫌如何ですか
私を覚えていますか♪ この選曲のセンスがいい!

『DVD 歌旅 中島みゆきコンサートツアー 2007』

Vol−2

音楽三昧の日々

 
コンサートの映像以外にも全国各地の会場やバックステージや船やバスで
移動中の様子を収録しており彼女の素顔やリハーサルの様子などファンに
とっては必見のシーン。

「1人で生まれてきたのだから」「あなたでなければ」「一期一会」
「with]と続けて、人と人との<出会い>を歌い上げ 

 ♪♪ 縦の糸はあなた横の糸は私  逢うべき糸に 出会えることを
    人は仕合わせと呼びます  ・・・・・・・・ ♪♪

というフレーズの「糸」が印象的だ。

「宙船」の最初をバックコーラスの宮下文一が歌い(澄みきった力
強い声が素晴らしい)2番を彼女、そしてサビの部分を交互に掛け合う。
彼女の歌声、仕草、表情が圧巻、圧倒、魅力満載、迫力満点。
 

ディスクTの最後は、打って変わってしっとりと「昔から雨が降ってくる」
を歌い上げる。この曲がテレビ番組のエンディングテーマで流れているこ
とは知らなかった。 歌い終わって静かにゆっくりと、しかもさりげなく
退場するシーンは、いかにも彼女らしい。 しかもバックに延々と流れる
ストリングスとソプラノサックスのパートのアレンジが素晴らしい。

 ディスクUは吉田拓朗の「唇をかみしめて」で始まる。広島弁で歌うところが
新鮮だ。続いてメッセージ性の高い人生の応援歌「ファイト」を徐々に力強く歌う。

 ♪♪ ファイト 闘う君の唄を   闘わない奴等が笑うだろう
    ファイト 冷たい水の中を  ふるえながらのぼってゆけ ♪♪


 自分の道に自信をなくしそうになった時、孤独に押しつぶされそうに
なった時、あるいは傷つけられた時、彼女の歌に癒され、励まされる人
も沢山いるだろう。

「誕生」の次ぎの「I Love You、答えてくれ」の詩がまたいい。

 ♪♪ プラスマイナス数えながら   君を見つめるわけじゃない
    いつか実りをもらうため   君を大事にするわけじゃない
    惚れたほうが損になるなんて  取引や投資じゃあるまいし
    惚れてうれしい 単にうれしい 同じ時代に生まれて嬉しい

「ボディ・トーク」を歌いおわり次ぎの「重き荷を負いて」を歌う前に
『今度のツアーでは小さな言葉をお土産において行きます。ポケットに
入れて帰って下さい』と前置きして、ゆっくりとした口調で
『同じ時代に生まれてくれてありがとう』と微笑みながら語りかける。 
嵐のような拍手、拍手、拍手・・・・。
特に「ありがとう」のイントネーションは印象深かった。


 その後「本日、未熟者」「地上の星」「背広の下のロックロール」と
アンコール曲(DVDではわからない。コンサートに行けた人の話・・・)
が続く。総立ちの聴衆の手拍子もあって会場が盛り上げる。(その中に
居たかった。  今度こそどんなことをしてでも・・・・!!!!!) 

なかなかチケットが取れない彼女のコンサートがせめてDVDで観れるだけでも良かった。なにより良かったのは、生のコンサートではわからない彼女の表情や仕草(特に手や指先)がはっきりと見えるところ。特に歌っているときの彼女のやさしさ、激しさ、厳しさや歌い終わったときの燃焼度の高い表情はDVDならでは。でもやはり生のコンサートの方がいいね。同じ時間・同じ空間に居られるのだから。当分の間,遠出の<お供>はこのアルバムになるだろう。